4.23

 この日はイノベーション特論に続き藤原由翼さんの講義であった。はじめに自己紹介として話してくれたのは、AIトラベルという会社を立ち上げ、社長業が忙しくなりデザイナーとして動きづらくなったのでデザインエクゼクティブオフィサー(DEO)という職に移ったということ。大学2年生の時にはフリーランスのデザイナーとして活動をしていたという。「女性の鎖骨」という独自の魅力の解読をし、週3で30万稼いだという(すごい)。その後も新ブランドの立ち上げにブランディングから関わるなど、学生のうちから積極的に動く能動的な面が強かったからこそ今の立ち位置にいるのだろうと考えた。

 話の中でも印象に残ったのは、「勝手に20パーセントルール」という独自の手法についての解説のシーンである。藤原氏は若い頃からこの勝手に20パーセントルールを実行していると言い、そのルールの内容は、「3ヶ月後には自分はこのようなことをしているだろう」と想像し、その時に必要なスキルを考え、あらかじめそのスキルを身につけるため20パーセント努力すると言うものであった。この内容は今の数ヶ月で状況がガラリと変わる私たち学生にとってとても必要となる内容であると感じ、ぜひ実践したいと授業終わりに学生同士で盛り上がったのを覚えている。

 

  藤原氏の話を初めて聞いた時は、とてもエネルギッシュな人柄に少し驚いた。だが、話を聞いていくごとに、しっかりと芯の通った考え方や話し方にとても惹かれるところが多かった。私はきっとなれないだろうけれど、憧れるデザイナーの一人になった。

 また、学生にあらかじめアンケートを実施し、その質問に答えていくという後半の講義内容にはとても感銘を受けた。ただ自分が話をして終わる講義ではなく、こうして学生のためになるようコミュニケーションを取って講義を組み立ててくれるという面を見て、デザイナーとしてとても優れている人なのだろうと改めて感じた。これから少しずつでも真似していきたい。