今回の特別講義はSITE4Dの熊本さんの講義。大学三年の終わりにはソニーに入社してデザイナーとして勤務。今手掛けているのは、ファイターズ移転のための新しいドームのデザイン。ソフトとハードを同時進行で進めている(
日本ではハードを優先しがちで、同時進行するのは珍しいらしい)。野球場を作るという感覚から街を作るような感覚へ進んでいる。

 データの可視化。経営データの可視化を行なっている。無人ショベルカーの動きを可視化するなど。データアナリストになると言えば明日にでもなれると言う。

 次は電子楽器。電子楽器のハード(シンセサイザー)のデザインも行なっていると言う。ドラムが叩き始めるとどこで叩かれているのかわかる仕組み、弦の揺れから音を可視化する仕組みなど。動きは可視化できると話してくれた。

 その考え方の究極系がスポーツだと言う。戦術データ動作データ競技データという三つの他に、生体データというデータも生まれてきているそうだ。

 

いくつか説明してくれた中で、一つ目のモータースポーツは自分でも馴染みのある分野だったのでとても面白かった。熊本さんたちが入るまでは手動計算がほどんどだったというのでとても驚いた。今はレース中に一秒刻みでデータが取れるようになってきたという。タイヤをどう選ぶかの話やどこで相手を抜けばいいかなどもデータとして分析チームが分析していることがわかって感動した。

 スポーツの内容をファンに伝えるために可視化するという話にはなるほどと思った。可視化の意義がよくわかった。