5.07

 この日の特別講義は先名康明氏。Mistletoe(株)のProducerとして、スタートアップをしたい企業に投資を行なっている。講義のあちらこちらで学生に能動的に参加させるシーンなどがあり、楽しんで参加することができた。「out-of-the-box」ですすめるという話もあり、この講義で使用したメモ用のノートは見返してもキーワードだけがちらちらと並んでいる。

 まずは「デザイン」とは何かという問いに対し、先名氏は「やりたいこと、目標、想いの実現のための具体的なアイディア」だと答えている。そしてスタートアップは未来をデザインすることに当たり、今急速にそのスタートアップ事業が進んでいるという。

 また今の時代は急速に物事が発展し、世の中が様々な動きを見せている。この中で現役を担うことができる私たちはとてもラッキーな世代だと先名氏は語っていた。

 AIについて。アラン・ケイは「未来を予測する最良の方法は、それを発明してしまうことだ」と述べたと言う。またピカソは「PCもAIも自分で課題設定はできない」と語ったそうだ。様々な偉人の言葉から、これからの世の中はどうなろうと自分たちの力が必要になるのだろうと考えることができる。

 

 さて、先名氏がスライドに入れ込んだ学生が能動的に参加するシーンはどれも面白く、中でも楽しく参加できたのは「どんな素晴らしい未来になるか絵を描く」というものだった。私は「人がAIを怖がらない世界」「人がモノと仲良く暮らす世界」を素晴らしい未来と考え、絵を描いた。ただ雑然と頭の中で未来を考えるのではなく、きちんとイラストにアウトプットしてみると、自分が何をしたいのか具体的に見えてきて、これからどうしたいのかを考えるきっかけをいただけた気がした。私の描いた絵には、ロボットと様々な世界の人が笑いあっている。